滋賀県高島市の饗庭山法泉寺住職の吉武学です。
人生のお悩みや終活のご相談をはじめ遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
テレビ番組の秘密のケンミンショーで、大阪は御膳の中で味噌汁を置く位置が関東と異なると放送され、ネットでバズっています。
左手前にご飯があるのは同じですが、味噌汁が関東は右手前、関西は左奥になります。
その関係で主菜が関東は右奥、関西は右手前になります。
理由としては諸説あって確定的なものは無いようです。
関西では主菜が関東よりちゃんとしたものが出たので、手前に置くようになった、とか、主菜はお皿を持ち上げないので関東のように奥で良いのだ、など色々あります。
我が家ではいわゆる関西式で私が口うるさくいっています。
一番の理由は関東式だと、子どもが奥の主菜を取る時に味噌汁の椀に手をぶつけてこぼすからです。
ただ教科書では、いわゆる関東式が書かれているので、そのうちに子どもが私のやり方をおかしいと言うのかなと思います。
秘密のケンミンショーを見ていると、習慣だけでなく方言も色々と面白いものが出て来ます。
私は大学時代、北海道に進学したので北海道弁も体験しました。
「とても」を意味する「なまら」や、「それならば」を意味する「したっけ」、「冷たい」を意味する「ひゃっこい」などがありました。
何度聞いても慣れなかったのが「なげる」。
throwの投げると訳してしまいますが、「捨てる」の意味です。
そういえば昔習った教科書で、「捨てる」を意味する関西弁の「ほかしといて」を聞いた関東の人が「保管しておいて」と勘違いする笑い話が載っていたと記憶しています。
北海道にいた頃は、実家からの電話を私が出ると関西弁になる、と言ってみんな笑いました。
しかし、関西の人は関西弁と言ってもピンときません。
京都弁、大阪弁、神戸弁、河内弁などなど、細かく分類されます。
私が住む滋賀県は、滋賀弁と言うよりは「京都弁(または関西弁京都風)滋賀訛り」といった感じでしょうか。
御膳の置き方や言葉遣いは地域によって大きく差があります。
青森や鹿児島の年配の方が話されている言葉は正直聞き取れません。
多くの人に理解されやすいのはNHKで話されるような共通語でしょうが、方言などはそれぞれの地域の文化や歴史があって出来上がったものです。
この点はすぐに廃れていく若者言葉とは違うと感じます。
改めて振り返ってみて、自分の生まれ育った地域を表す方言をもっと大事にしたい気持ちが少し出て来ました。