中学受験をどうするか

滋賀県高島市饗庭山法泉寺住職の吉武学です。
人生のお悩み終活のご相談をはじめ遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。

長男が小学4年生なので、中学受験についての記事や報道が気になるようになってきました。
学力のためというより、長男の性格によるものです。

長男は以前のコラムにも書きましたが、やや空気が読めない面があります。
ただ間違ったことを言っているわけでは無くて、個性が強すぎる発言が出たりするだけです。
近くで見ていると周りが長男の発言にポカンとしている様子が見られて親としてヒヤヒヤしますが、本人は気にしていないというか、気づいていない様子なので、特にダメージになっている訳ではありません。

今の小学校の先生は、それぞれの個性を尊重するクラス運営をされているので、長男の個性的な姿も肯定的に評価してくださいます。
ただ田舎なので保護者間の同調圧力が強くて、長男に対して陰口をたたかれているのを親が耳にしてしまうことが何度かありました。
そのため中学受験をして、私立中学に行った方が同級生からも強い個性も尊重してもらえるのかな、と思っています。

私自身は超ド田舎の小学校、中学校の出身です。
小学校は1クラスだけで21人、中学校は2クラスで78人でした。
全員の顔と名前が一致しますし、何なら当時は全員の母親の顔と名前も分かりました。

学力というものも当然高くはなく、中学の時は私はいつも学年2位でしたが、全国模試などを受けると平凡な結果でした。
ただ高校で京都の私立大谷高校に行って、予備校などにも通うと、学年内でも自分が平凡な成績になったため刺激を受けて勉強するようになりました。
最終的に大学進学では第一志望とは行きませんでしたが、満足できる結果だったと思っていますし、北大に進学して良かったと感じています。

大谷高校で私にとても合っていたのは放任ともいえる自由な学風と、ほどほどに私より優秀な同級生の存在でした。
田舎から出てきたこともあり、自分が井の中の蛙であると自覚させられ、それでも卑屈にならない程度の差だと感じられたので、頑張ることが出来ました。

東京圏の有名私立に進学する子ども達を取材した記事を見ると、受験結果に満足している子は学風で学校を選んでいる様子がうかがえます。
学園祭や体育祭の様子であるとか、日々の独特な授業の様子を求めて入学している様子が見られます。
YouTubeやTikTokで有名進学校を茶化した動画が流れていますが、確かに普通の公立校にはない姿があります。

学風や授業の様子を見て自分で求めていく姿というのは、将来においても自分が求める環境が与えられないと歎くのでなく自分で獲得していこうとする姿に繋がると感じます。
また、それを求めるということは目標を設定するということなので、自ら目標を立て、そこに向けての努力をする訓練となるでしょう。
受験というふるいにかけられることにより、一定水準以上の同学年が集まることになります。
これは上が高いことよりも、最低限が高いこと、当たり前の水準が高いことがある程度保証できると言えると思います。

一方で地元の公立校に進めばかからない費用が何かとかかります。
受験のために、自宅で自習や親が見るというのも限界があるでしょうから、長期の休みだけでも塾などを利用する必要もあるでしょう。
また、目標に向かって学ぶことが楽しみにならないとストレスになるでしょうし続かないと思います。

滋賀の田舎に住んでいるため、中学受験といってもそれほど選択肢はありません。
そのため親としても、ここに行って欲しい、とか特定の学校に対する想いも特になく、各学校ともフラットに見ることができています。
子どもはまだ受験のことなど念頭にもなく、塾にも通っていないので、オープンキャンパスなどに行ってみて、興味が湧けばガチ受験ではなく、ゆる受験くらいで少し頑張ってみようかな、と思います。