変わらない仮面ライダー、変わるプリキュア

滋賀県高島市の饗庭山法泉寺住職の吉武学です。
人生のお悩みや終活のご相談をはじめ遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。

うちには息子も娘もいるので日曜の朝は戦隊ものに仮面ライダー、プリキュアと大忙しです。
一緒に見ているわけではないのですが、子ども達はHDDに録画して繰り返し見るので自然と目にする機会が増えます。
また、Amazonプライムで過去の作品も見たりするので、自然とそれぞれの作品の変化を見ることになります。

プリキュアは当初は二人だったのが5人になり、以後は4人や6人の作品も出て来ました。
また、テーマとして医療や調理などテーマがあります。
先日終了した作品では、ついに男の子がプリキュアの一人になりました。
テーマに現代的な内容を盛り込んだり、性別にとらわれない多様性などを描いている気がします。

一方で仮面ライダーにはあまり変化があるように見えません。
作品の背景の設定などは作品ごとに色々と変わりますが、主人公にはどこかマッチョイズムを感じさせる要素があります。
大体は主人公に暗い過去があり、初めからそれを抱えているか、後から分かってきて克服することが主軸になります。

また性別に関する表現も必ず出て来ます。
仮面ライダーは必ず男性ですし、ヒロインが設定されています。
セリフの中でも「男は」「女は」と性別をはっきりと表現することが多くみられます。
平成ライダー後期の作品を見ていると「女にもてないよ」といった表現など、なんでも恋愛に結び付ける方向性があり違和感を感じます。
子ども達に影響のあるコンテンツだからこそ、子ども達の成長課程で伝える内容を意識してほしいと思います。

また、性別表現ではない「パートナー」などの表現は皆無です。
仮面ライダーが女性になる必要はありませんが、パートナーといった表現など、時代の変化に合わせた内容があっても良いのではないでしょうか。

仮面ライダー自身の職業も、あるネットでの調査では30%が無職に分類されていました。
大学生やフリーランスであることも多いですし、医者といっても研修医であったりします。
職業とライダーとしての内容にあまり関連性はないですし、ライダーの職業に憧れる子どもというのも見かけません。

うちの子を見ると、プリキュアは性別関係なくみんな見るのですが、仮面ライダーは娘はほとんど見ません。
仮面ライダーは特定の性別(男子)に刺さるコンテンツとなっていると見ることもできますが、ではプリキュアは?となってしまいます。

プリキュアの変化が完璧だとは言わないが、時代の変化に合わせた対応を見せていることに対して好感度が上がっています。
1971年から始まった仮面ライダー、50年を超える中で革命的な変化があってもいい頃ではないでしょうか。