繰り返し見させられることによって覚えていく

滋賀県高島市饗庭山法泉寺住職の吉武学です。
人生のお悩み終活のご相談をはじめ遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。

退職と起業開業して一年と少し経ちました。
この一年間でとにかく頑張ったのは、私が何の仕事をしているかの認知を広げることです。

退職して半年の間に知人と会うとまず言われたのが「今は市役所のどの課にいるの?」でした。
退職したことなんて誰も知りませんから、まだ公務員としている感覚で聞いてこられます。
退職したことを知っている人も「お寺だけやっているの?」か「今、何の仕事をしているの?」と言われます。
行政書士事務所を開業したことは名刺を渡した人しか知りませんから、公務員を退職した私には住職の肩書きだけだと思われているのです。

ただこうなると、私が行政書士業務、遺言や相続の業務をしていると知ってもらえないので、依頼もなければその前段階の相談も当然ありません。
私の「名前」と「行政書士・住職・FP」の肩書と「遺言や相続の業務」をやっているということを知ってもらわなければいけません。

認知を広げるためにはいくつか方法があります。
セミナーを何度か開催しましたが、チラシ作りを工夫しました。
最初のセミナーのチラシを知人に見せたところ、表の面に顔写真と名前が出ていないことを強くダメ出しされました。

それからチラシの表面に大きく顔写真と名前を載せるようになりました。

するとそれ以後に出会う人から、「最近、あちこちで顔写真をよく見るようになったわ」と言われます。

母校の大谷大学の同窓会が年に一回、同窓会誌を出していたので、こちらに広告を出しました。

また前職の市役所の公用封筒裏面に広告欄があったのでこちらにも広告を出しました。

いずれも自分の顔写真を大きく載せました。
やはり知人から「広告見ましたよ」と声をかけてもらえるようになりました。

よくよく考えれば、テレビCMなんかでも、よく覚えているのは印象的な映像や音楽です。
日立の樹の「この木なんの木、気になる木」やリゲインの「勇気のしるし」の音楽はハッキリと覚えています。
松浦亜弥のプリッツのCMとか、武富士のダンスのCMは映像もよく覚えています。

一度見て印象が強くて覚えた、というよりは、強い印象を繰り返し繰り返し見たり聞いたりして覚えているのです。

私の顔と名前を繰り返し見てもらうことによって、テレビCMを見ているような効果が発揮されて、私が今、何の仕事をしているか認知が広がっていると感じます。

さて、次は道路脇の看板にでも顔出し看板を出そうかな。