滋賀県高島市の饗庭山法泉寺住職の吉武学です。
人生のお悩みや終活のご相談をはじめ遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
大谷翔平選手の通訳であった水原一平さんがニュースになっています。
真相が何とも分からないので、評価するところも難しいのですが、水原さんがギャンブル依存症をドジャースのチームメイトに告白した、と書かれていたのが気になりました。
依存症については以前にもコラムで書いたことがありますが、癖やだらしなさでは無く脳の病気です。
そのため様々な啓発がなされており、マンガも多く出ているので分かりやすいと思います。
ギャンブル依存症の人はどこかで借金し始めます。
そして借金があってギャンブルに言ってしまう自分に嫌悪感を感じて、死んでしまいたいほどに感じるそうです。
しかし、多額の借金を一度に返せる方法はありません。
結果として、ギャンブルで取り返そうと考え、さらに深みにはまってしまうそうです。
上にリンクを貼ったマンガでも、家族が依存症という病気だよ、と言っても、なかなか病院に行こうとしません。
病院に行かなければいけないほどの自分だと認めたくないのです。
そしてそんな状態が続くと、家族も「何とかしてあげなきゃ」という気持ちばかりになってしまい「共依存」という状態になってしまいます。
依存症の勉強会で講師の弁護士の先生に聞いたお話では、借金そのものは心配しなくて良い、とのこと。
自己破産や任意整理も含めて、手立てはあるとおっしゃいます。
それよりも、本人がギャンブル依存症を自覚し「直したい」という強い気持ちを持つこと。
家族は助けてあげるのでなく、本人の自立する気持ちを尊重することが大事だと言われました。
水原さんが本当にギャンブル依存症なのかもまだ分かりませんが、しっかりと治療を受けて回復されることを祈っています。