のび太のメンタルを身につけたい

滋賀県高島市饗庭山法泉寺住職の吉武学です。
人生のお悩み終活のご相談をはじめ遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。

子ども達はテレビが好きで、毎週あるものは録画してみています。
録画の一覧を確認してみると、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ポケットモンスター、プリキュア、銭天堂などが並んでいます。
ちょうどドラえもんを見ていたので、横からのぞき見していると、のび太がジャイアンにいじめられたり、スネ夫に自慢されて、ドラえもんに泣きつく姿がありました。

ただ、のび太の姿をよく見てみると、馬鹿にされると言い返すし、自分なりにやろうとするけれども上手くいかなくて、さらに笑われたところで、初めてドラえもんに泣きつくように見えます。
突きつけられた課題に対して自分の力で努力し、自分の力で解決できないことが判明すると、逃げずに周りの力を積極的に求めていくわけです。
これは大人になってから、特にビジネスの世界では一番求められる姿ではないでしょうか。

あらためてのび太を分析すると、クラスのみんなと友達関係を築いています。
馬鹿にされても逃げ出したり、閉じこもったりしない精神的な強さがあります。
その精神的な強さを支えているものかもしれませんが、すぐに寝ることができます。
瓶の蓋である王冠のコレクションなど、世間に流されず自分だけの価値観で楽しむことができます。
勉強はできなくて「僕なんかどうせ」と言うものの、射撃やあやとりが名人級で、そのことに誇りを持って、自己肯定感があります。
劇場版の際には、困っているキャラクターを放っておくことができない優しさと、危機に対しても最後まで自分を投じる意志の強さがあります。
また、劇場版で出てくるキャラクターは割とネガティブ思考が多い気がするのですが、そのキャラクターのよい面を適切に評価しています。
有名な「のび太の結婚前夜」では静香ちゃんのパパから「あの青年は、人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ」と評価されています。

メッチャ有能です。

私自身で分析してみましょう。
交友関係は広めだと思いますが、広がるほど人付き合いの精神的負担が出てきます。
馬鹿にされれば心がくじけていき、家や部屋に閉じこもるのも珍しくありません。
メンタルが不調になってくると睡眠の質が途端に下がります。
自分なりに楽しんできたものをずっと続けることができず、世間に迎合しがちです。
ビジネスや生活に直接役立つ特技でなければ、なかなか自分の中で誇りにできません。
困っている人を見ると気持ちの上では優しさが出ても、危険な場まで自分を投じることはできません。
私自身がネガティブ思考です。

うーん、書いていて悲しくなりました。

また、のび太が頼るドラえもんも現代のビジネスに通じるものがあると思います。
のび太は自分の弱さをさらけ出してドラえもんに相談することができます。
ひみつ道具の多くはいきなり問題を解決させるのでなく、のび太の能力をサポートして解決の後押しをします。
時にはひみつ道具でなく、叱咤激励をしますが、言われたのび太はしょげるのでなく奮起します。
のび太にとっての心理的安全性が担保される環境をドラえもんが作っていると感じます。

ドラえもんを見ているウチの子どもたちも、いつか、のび太の精神的な強さに気づいたり、ドラえもんのような心理的安全性が担保される場所を見つけておいて欲しいな、と思いました。