将棋の真理はまだまだ奥深い

滋賀県高島市饗庭山法泉寺住職の吉武学です。
人生のお悩み終活のご相談をはじめ遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。

長男が「将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会」に出場するので、大阪に行って来ました。

将棋盤は私が買ってきて駒の動かし方も教えましたが、将棋本を読んで自分でどんどん強くなっています。
最近は対戦しても私がコテンパンにやられてしまいますし、ハンデに多少の駒を落としてもらっても、あまり結果が変わりません。
そもそも私自身は駒の動かし方こそ知っていますが、美濃も矢倉も囲いを全然知らないので、じっくりと戦えないのです。

会場に向かいながら意気込みを聞くと何とか一勝したい、と言っていました。
昨年よりは遙かに強くなったので、もう少し高望みしてもいいのに、と思いましたが、去年は低学年の部、今年は高学年の部なので、確かに一勝も難しいのかもしれません。

予選の一戦目を近くで見ていると、互いに囲いをしっかりと組んで戦っています。
相手が厳しく攻めてきますが受けきれば手駒が大量に手に入るので逆襲で勝てそうです。
狙いどおり一旦受けきって逆襲に転じましたが、チェスクロックが入って時間を気にしたせいか詰め切れず、相手に渡した駒で再逆襲を受けて負けてしまいました。

以前なら、相手の攻めが続くと集中が切れて、そのまま負けてしまっていましたが、今日は一旦受けきる所まで頑張れていました。
そのためか負けた直後も納得の表情をしていました。

二戦目は見ていなかったのですが、相手の子の実力が遙かに上で全然叶わなかったとのこと。

三戦目は微妙な局面で、相手の子が角の利きを見逃して何とか一勝を得ることができました。

決勝を見ていると、低学年の部も高学年の部も、難しい局面がいくつもありましたが、極端に緩い手は一手も無くまぁそうだろうな、と思うような手が確実に指されていました。

決勝の感想戦で悩ましい局面のところに解説の谷川九段が候補手をいくつか挙げましたが、決勝進出者の子どもからはより踏み込んだ候補手が挙げられていて谷川九段が驚かれていました。
藤井聡太八冠が言う「将棋の真理」というのはまだまだ奥深いもののようです。

昼食を取っていると、長男が通っている将棋教室の先生もプロ対局から観戦に来るとのこと。
LINEで連絡を取って一緒に観戦しました。

私は打つ方は弱いですが、解説読んだり、エピソードを調べたりするのは好きなので、そういった点で先生と話が弾みました。
先生からも「羽生さんが小学生名人になった時の決勝は全てノータイムで打たれたそうですよ」などのお話が聞けて楽しい時間を過ごせました。

プロ対局は藤井聡太八冠と永瀬拓矢九段。
先日の王座戦の対局から間もないので、永瀬九段のリベンジが見られるかと非常に楽しみにしていました。
振り駒でも永瀬九段の先手となり、これは研究してきた手が見られると思っていました。

両者とも研究が進んだ戦術のようで一手一手が早い早い。
解説の谷川浩司九段が「序盤と思っているとあっという間に終盤になるので、封じ手のタイミングが難しい」と言っておられました。

早い段階で藤井八冠が駒損覚悟の一手を繰り出して、あっという間に永瀬九段の長考となりました。
駒損や大駒の切り飛ばしが続いたので、手が途切れれば逆襲が始まるかと思いましたが、結局、最後まで押し切って素人目にも藤井八冠の快勝でした。
永瀬九段の研究やいかに、と思っていましたが、藤井八冠の研究結果が見られた一局となりました。

帰りの駅や電車が混むのがイヤなので早く帰りたかったのですが、長男は藤井八冠のお見送りを受けて帰りたいとのこと。
しょっちゅうあることでもないので、疲れた身体に鞭打ち、長い列に並んでお見送りを受けて帰ってきました。

長男は少し将棋が上手な将棋好きぐらいのレベルくらいで、プロなどは夢のまた夢くらいでしょう。
ただ、何手か先を読んで今のこの一手を打つ、といったことや、広い視野を持って局面にあたる、ということは将棋から学べるのではないかと思います。
また、対戦こそしていますが、相手の思考を読んでいく、という面は、今後の人生でも必要なスキルではないでしょうか。
この先も少しずつでいいので怠らず将棋を楽しんでくれるといいな、と思っています。