掃除も布施の一つ

滋賀県高島市饗庭山法泉寺住職の吉武学です。
人生のお悩み終活のご相談をはじめ遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。

御門徒の方に集まっていただき、うちのお寺の夏の掃除を行いました。
境内や本堂内、一部の方には墓地に行っていただき草むしりや植え込みの剪定をしていただきました。

掃除にあたり、剪定ばさみや細杷いなどの昔ながらの道具に加え、ブロワーやハンドチェーンソーなどのホームセンター等で揃えられる便利な道具も少しずつ加えています。
参加いただく方も、自宅にある庭木用のバリカンなどを持ってきてくださって、効率的な作業ができました。

檀家数の減少や各家の高齢化もあり、参加いただく方の人数は減少しており、以前ほど色々なことができなくなっています。
みんなを集めてできないのなら、外に発注すればよいか、というと、草むしりにしても人海戦術で行うしかないものですから、大人数を依頼することとなり、費用がかかります。

集めた草木についても、昔は大きなお百姓さんが自分の田んぼで草木を燃やす時に合わせてやってくださっていましたが、現代では野焼きに対する苦情が市役所や消防署に多数寄せられるようになり、難しくなっています。
産業廃棄物などを処理する業者さんのヤードに持ち込み処理をお願いしますが、当然お金はかかります。

御門徒さんに集まっていただき行う掃除も、直接の金銭こそ発生していませんが、結局の所、お寺に対していただいている布施の一つだと改めて感じました。